お家時間が増えて家でお酒を呑む機会が多くななりますよね。
家呑みと言っても、やはり飲む量については、適量をなるべく守らなくてはいけません。
そこで、本日は皆さんにお伝えしておきたい、ワインの適量について紹介します。
男性と女性により適量は異なる
美味しいワインほどついつい飲みすぎてしまうんですよね。
そこで、ワインの1日の適量とはどのくらいなのか、
もちろん、1日に飲む適量は、その人の体重、年齢、性別、健康状態などによって、条件が変わってきます。
また一番の条件の違いは性別。
女性は男性よりも小柄な分、肝臓が小さく体内の血液量も少ないため、
同じ量を飲んでもアルコールの血中濃度が高くなりがちです。
また、胃の酵素の濃度が違い、アルコールを男性よりも早く吸収してしまいます。
そのため男性よりも女性の方が、ワインを飲み過ぎない方が良いらしいのです。
それでは、具体的に男性、女性の適量はどのくらいかというと、
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」の「節度ある適度な飲酒」
としている量は、1日平均約20g程度のアルコールとなっています。
ワイングラスの量に換算すると、アルコール14度のワインの場合は、
180mlを飲んだ時点で20gのアルコールを摂取したことになります。
だいたい、お店で提供されているグラスワイン1杯分は125mlなので、
ちょうど1杯半が適量ということになります。
1日適量のワインを続けると健康に良い?
昔から酒は百薬の長と言われる通り「お酒を適度に飲む層の死亡率は低くなる」という研究結果もあります。
ブドウに含まれる栄養成分としてもっとも有名なポリフェノール。
ブドウに含まれるポリフェノールの一種のタンニンは、
悪玉菌を減らす働きがあり下痢止めにも効果があります。
また、ワインの効能でもよく出てくる話ですが、
抗酸化作用を持ち老化防止や発がん抑制の効果もあるといわれています。
また、最近注目を集めているのが、ポリフェノールに含まれるレスベラトロール。
このレスベラトロールは、抗酸化物質でストレスへの耐性効果が強く、
運動機能向上の効果が期待できるとされていて、夢の長寿薬かも⁈と注目を集めています。
でも、ダイエットをしている人にとっては、気になるのがカロリー。
ワインのカロリーはというと、赤ワイン、白ワインに関しては100mlあたり73~75kcal
が一般的とされています。ロゼワインは、やや高く77kcal。
スパークリングワインは、100kcal程度と他のワインに比べ高めになっています。
よく比較されるビールと比べると、ジョッキでビールを頼んだ場合、
ジョッキ(500ml)1杯でカロリーは200kcalになりますので、
量は違えどビールより、ワインの方がカロリーは低く抑えられます。
また、同じ100mlあたりで他の酒類と比較しても、
日本酒:109kcal、焼酎:146kcal、梅酒:156kcal、発泡酒:188kcal、ウィスキー:237kcal
なので、ワインはお酒の中でカロリーが低い方だと分かりますね。
毎日では無く休みの日も必要
適量を守れば、毎日飲んでも大丈夫!と思いたいところですが、
やはり休肝日の設定は設けることをおすすめします。
アルコールを摂取すると、胃で約20%、小腸で80%が吸収され、
その後肝臓へと運ばれます。
肝臓では、アセトアルデヒドという有害物質に分解され、
最終的に水と二酸化炭素に分解されて、尿として排出されます。
この一連の処理が追い付かなくなると二日酔いと言う形で症状にあらわれます。
最近、1週間のうちに2日の休肝日を設ける必要性はないとされる報告も上がっています。
それは肝臓は、お酒の代謝に限らず、食事からの栄養素の代謝、解毒、貯蔵など
常に働き続けているため、肝臓が完全に休むということはないからです。
しかし、なぜ1週間のうち2日休肝日を設けるという言葉が出たかというと、
アルコール摂取量をコントロールするためであるとも言われています。
1週間ずっと飲み続けるより、2~3日飲んで1日休むというリズムをつけることで、
1週間のアルコールの総量を抑えられるという観点からだそうです。
また、飲む日と飲まない日を自分自身で設定することで、
アルコールを飲む量をしっかりコントロールできているという
心理的なものもあるのかもしれません。
どうか適量でおいしくワインを楽しんでください。