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甘い口当たりが魅力!バーボンウイスキーの基礎知識


 
アメリカを代表するお酒といえばバーボンです。
バーボンというと西部劇の扉がパタパタしている酒場でガンマンたちが飲んでいるお酒というイメージが思い浮かびますが、
現代でも多くの人に愛される人気のウイスキーです。
スッキリ爽やかなのみ口が人気のバーボンですが歴史や知識を知ってから飲むと一味違った楽しみが生まれます。
今回は、さらに美味しく楽しむために知っておきたいバーボンの基礎知識をご紹介します。
 

バーボンとは

 

そもそもバーボンとは一体どんなお酒なのでしょうか。
 

バーボンは北米で生産されるアメリカンウイスキーの一種です。
北米産のウイスキーなら全てバーボンだと勘違いされる方も多いのですが、
バーボンと呼ばれるのはケンタッキー州で生産されたものに限られます。
バーボンという名称は生産地から付けられています。
アメリカ独立戦争の時代にあったケンタッキー州バーボン郡で作られていたウイスキーが評判となり
千産地の名をとってバーボンウイスキーと呼ばれるようになりました。
現在ではバーボンウイスキーの名称は法律で管理されています。
特定の原材料を使い指定の製造方法で生産されたウイスキーだけがバーボンウイスキーとして出荷が認められています。
厳密にはケンタッキー州で作られたウイスキーのみがバーボンなのですが、
現在のアメリカでは製法や原料についての法律による規定はありますが生産地については特に規定がありません。
そのためケンタッキー州以外で生産されたバーボンウイスキーも相当量流通しています。
 

バーボンウイスキーの原料

 

バーボンウイスキーは主にコーン、大麦、小麦、ライ麦などを減量に製造されています。
バーボンとして認められるためには原料のうちコーンを51%以上使用する必要があります。
コーンを主原料にして作られるバーボンウイスキーはコーンウイスキーに分類されます。
大麦麦芽を主原料とするモルトウイスキーの代表がスコッチならバーボンはコーンウイスキーの代表です。
 

バーボンウイスキーの熟成

 

原料を醸造して蒸留した後ホワイトオークの樽に詰めて2~6年程度熟成させてから出荷されます。
イギリス産のウイスキーの熟成にはシェリー酒の古樽が用いられますが、バーボンの場合は新品の樽が使われます。
ホワイトオークの樽はそのまま使用するのではなく内側をわざわざ焦がしてからウイスキーが詰められます。
バーボン独特の芳しい香りはフレンチオークが持つ香りと内側の焦げが一体となって生み出されたものです。
熟成期間に関してのルールはありませんが、その年に樽詰めされたばかりの新酒が出荷されることはまずありません。
熟成期間が長いほど独特の琥珀色が強くなっていきます。
10年以上熟成させたバーボンともなると宝石のような美しい色あいとトロリととろけるような芳醇な香りが楽しめます。
 

バーボンの楽しみ方

 

バーボンはいろいろな楽しみ方が出来るお酒です。
ストレートでそのままの味わいを楽しむもよし、水で割って口当たりの良さを楽しむもよし、
ソーダ割りやカクテルでおしゃれに楽しむもよしの万能選手です。
たいていのBARにはバーボンが置かれています。
バーボンを置いていないBARというのはスコッチなど特定のウイスキーにこだわりがあるお店です。
飲みやすさとお酒ならではのパンチの強さを兼ね備えたバーボンはウイスキー初心者から、
スノッブと呼ばれる上級者まで幅広い人におすすめできるウイスキーです。
BARでウイスキーをおまかせでオーダーするとバーボンが出てくるケースはよくあります。
 

バーボンといえばマンハッタン

 

バーボンの飲み方で最も有名なのがカクテルの女王とも呼ばれる「マンハッタン」です。
バーボンをベースにスイートベルモットとアンゴスチュラビターズを加えて作られるマンハッタンは、
バーボンの持つふくよかな甘さが魅力のカクテルです。
口当たりの良さとは裏腹にアルコールは強めのマンハッタンは凛とした強さを持つ女王を感じさせる味わいです。
 

バーボンウイスキーには奥深い魅力が隠れています。
いろいろな飲み方でバーボンの美味しさを引き出してみてください。