シャンパンとスパークリングワインの違いとは?➀
シュワシュワ泡が弾けているワインは全てシャンパンだと思っていませんか?
実はそれぞれ種類があり、別の名前で呼ばれています。
違いがなさそうに見えて大きく異なります。これを知っておくと上級者。
そのままだと、彼女とデートの際に、知ったかぶりをして恥をかいてしまう可能性があるので、
今回は一緒にシャンパンとスパークリングワインの違いを勉強しましょう。
シャンパンは、スパークリングワインの中の一つ
意外かもしれませんが、シャンパンは、スパークリングワインの中の一つなのです。
シャンパン=スパークリングワインと思っていた人は間違いです。
ですので、まずは、シャンパンの説明より前にスパークリングワインの解説から始めましょう。
そもそも、スパークリングワインとは?
スパークリングワインとは、通常3気圧以上のガス圧を持った発泡性ワインを指します。
発泡ワインの一種で、瓶内発酵をしているため二酸化炭素を含んでいます。
一方で、人工的に二酸化炭素を入れて造られた炭酸ワインもあります。
通常、ワインには炭酸ガスが含まれているのですが、
量が少ないため溶け込んでしまっており、瓶を開けても発泡はしません。
シャンパンはフランス・シャンパーニュ産のみ
発泡しているワイン全般を日本ではスパークリングワインといいます。
そして、その中に多くの種類が細分化されています。
フランスの場合はスパークリングワインを「ヴァン・ムスー」
微発泡のものを「ペティヤン」、シャンパンと同じ
瓶内二次発酵方式で作られたものを「クレマン」と呼びます。
シャンパンと呼ばれているものは、フランス北部にあるシャンパーニュ地方で生産され、
さらにフランスのワイン法でシャンパンの名前を自称してもよいと認定されたものに限ります。
この規定は厳しく、原料となるブドウの産地にはじまり、
収穫の方法、瓶詰め後の熟成期間、醸造方法、使用可能品種など細かく定められています。
例えば、シャンパンに使用できる品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを中心に、
プティ・メリエ、アルバンヌ、ピノ・グリ、ピノ・ブランの7種類と決められていますが、
もしアリゴテを使ったシャンパンが造りたかったとしても
実現はせず、その場合はただの「ヴァン・ムスー」となります。
また、シャンパンには17世紀から続く長い歴史があります。
その昔、発泡しているワインは失敗作だとされていた
意識をガラリと変えさせるほど質を向上させたり、
複数の収穫年のリザーヴワインを混ぜることで味の安定をはかったり、
社交界で流行が始まりフランス王の受洗式や戴冠式の祝宴で飲まれるようになったりと、
今日私たちが手にしているシャンパンは美味しいものを
求め続けた造り手やインフルエンサーたちの努力の結晶です。
スパークリングワインの製法
シャンパンは、クリーミィな泡を発生させるための瓶内二次発酵である
「トラディショナル方式」(シャンパンのみシャンパン方式という名称)
が採用されています。
しかし、世の中に流通するスパークリングワインは
特に泡を発生させるこの過程について簡略化した方法を採用しているものが多くあります。
例えば同じ瓶内二次発酵でも、「トランスファー方式」は
後の工程で滓引きと冷却を加圧下のタンク内で行い、
再び瓶の中に戻すという方法で「トラディショナル方式」
に近い味わいを実現しつつ、コストの軽減をはかっています。
他に、二次発酵を瓶内ではなくタンク内で行う「シャルマ方式」、
発酵途上の醪(もろみ)を瓶に入れ密閉して、
残りの発酵を瓶内で継続させる「リュラル方式」(田舎方式)、
瓶に入ったワインにガスを注入する「ガス注入方式」があります。
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